01/15
Sat
2011
12日付のインド紙タイムズ・オブ・インディアなどによると、英医学誌ランセットのリチャード・ホートン編集長は11日、インドなどへの渡航歴のある患者から見つかった抗生物質が効かない多剤耐性菌をニューデリーにちなんで命名したことについて「大きな間違いだった」と述べ、謝罪した。インドを訪れた同氏が記者団に語った。
同誌は昨年、多剤耐性菌をニューデリーを意味する「ND」を付け「NDM1」と名付けたが、同様の耐性菌はインド以外の世界各国で確認されている上、インドのイメージを傷つけ、安い医療費で外国人にも人気の同国への「医療観光」に影響を及ぼすとして、インド国内から強い批判が出ていた。
ホートン氏は今後、新たな菌などの命名に際しては、特定の国名や都市名ではなく、発見者にちなんだ命名にする方針も示した。
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