02/15
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2011
慶応大学の岡野栄之教授らのグループは、ヒトの皮膚から作ったiPS細胞に遺伝子を組み込んで「始原生殖細胞」という細胞を作り出し、精子や卵子になるか確かめる研究を計画しています。学内の倫理委員会で審査した結果、細胞が変化していく過程の研究に限り、精子や卵子ができても受精させないことを条件に実施が認められたということです。ヒトのiPS細胞から精子や卵子を作る研究は、遺伝情報がまったく同じクローン人間の誕生につながりかねないことから禁止されてきましたが、去年5月に国の新たな指針が策定され、基礎的なものに限って認められるようになりました。今回の研究は、ヒトの生殖細胞を作ることを目的にした国内で初めての研究で、グループでは、文部科学省に届け出をして、近く研究を始めることにしています。岡野教授は「直接、不妊治療など医療への応用を目的にした研究ではない。どのように精子や卵子ができるのか、生命の基本的な仕組みに迫っていきたい」と話しています。
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2011
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